
アピストグラマ・アガシジィは南米産の小型シクリッドの代表格で、シュッとしたスマートな体型とスペード型に発達する美しい尾鰭が最大の魅力です。改良品種(ダブルレッドやファイヤーレッドなど)も多くコレクション性が非常に高い魚です。
ペアのみであれば30cmキューブでも飼育可能ですが、水質安定と小競り合いの避難場所確保を考えると45〜60cmが理想です。
基本的には何でもよく食べますが、美しさを引き出すにはメニューのバランスが大切です。 小型シクリッド用の沈下性顆粒フードに加え、大好物である冷凍アカムシやブラインシュリンプを与えます。特に生きたブラインシュリンプや色揚げ効果のあるエサを与えると、オスの赤みや青みが格段に増します。
オス同士は激しく縄張り争いをするため、1水槽にオスは1匹(基本はペア飼育)が鉄則です。産卵期になるとメスがオスを激しく攻撃することもあるため、やはり隠れ家が重要になります。 水槽の中層〜上層を泳ぐ、おとなしい小型テトラ類(ネオンテトラやラミノーズテトラなど)との混泳は非常にスムーズです。ただしコリドラスやプレコなどの底棲魚は、アピストの縄張り(水槽の底付近)と重なるため、産卵期に激しく攻撃されるリスクがあります。
アガシジィは流木の隙間や、ココナッツシェルターなどの「狭い凹み(洞窟)」の天井に産卵する習性があります。もしペアでの繁殖を目指す場合は、アピスト用の土管や、小さな植木鉢を逆さにして入り口を作ったものを入れておくと、高確率でそこで産卵・子育てをしてくれます。
流木や水草を豊富に配置し、隠れ家を多く作ってください。アピストグラマは小競り合いをする性質があるため、視線を遮る障害物が必須です。
アガシジィを最も美しく発色させ、健康に飼育するための鍵は低硬度の弱酸性水です。一般的な水草用ソイルを使用すると、自然とpHが下がって飼育しやすくなります。さらに発色を促したい場合や繁殖を狙う場合は、マジックリーフ(ヤシャブシの実)や流木から出るピートエキス(タンニン)を利用して、ブラックウォーター(うっすら茶色い水)に仕上げるのが効果的です。
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