
アルタムエンゼルフィッシュは、数あるエンゼルフィッシュの中でも「最高峰」と称される、南米オリノコ川原産の野生種(ワイルド個体)です。一般的なエンゼルフィッシュに比べて、上下のヒレが非常に長く伸びるのが特徴で、優雅に泳ぐ姿はまさに「水槽の王様」といえます。
アルタムは横幅よりも「高さ」を必要とする魚です。ヒレを上下に大きく広げるため、水深が浅いとヒレが曲がったりストレスで成長が止まったりします。横幅90cm以上の水槽を用意し、高さは最低50cmを確保してください。
基本は生餌(冷凍赤虫、ブラインシュリンプ)を好みます。人工飼料に慣れるまで時間がかかる個体も多いため、最初は赤虫をメインに与えましょう。顆粒タイプ・フレークタイプ・タブレットタイプの餌も選り好みせずに食べます。
口に入らないサイズの魚との混泳可能。長いヒレをかじる種との混泳は適さず、低層魚のプレコやコリドラス、ローチの仲間とは相性が良いです。小型のカラシンなどはエンゼルフィッシュが成長すると食べられてしまうことがあります。エビはエンゼルフィッシュにとっては絶好のご馳走になってしまうため混泳は不可能です。エンゼルフィッシュ同士での飼育では成長と共に力関係の弱い固体がいじめられることがあるので、様子をみて隔離をしてあげる必要があります。また他のエンゼルフィッシュやディスカス、ブリード個体とワイルド個体を一緒に飼育すると細菌による感染症が伝染してしまうので、同じ水槽での飼育は控えた方が良いでしょう。
野生個体(ワイルド)が多く流通するため、現地の「マジックリーフ」や「ヤシャブシの実」などから出るタンニンを含んだ、茶褐色の軟水(ブラックウォーター)での飼育が理想です。
pH6.0を上回ると、粘膜を保護できずエラ病や細菌感染を起こしやすくなります。
最も死なせやすいのが導入直後です。点滴法で数時間かけて水合わせを行う必要があります。
アルタムは水質の悪化に非常に敏感で、特に導入初期は「アルタム病」と呼ばれる特有の細菌感染症で全滅することがあります。水換えは一度に大量に行わず、少量を頻繁に行うのが鉄則です。