シルバーハチェット
シルバーハチェット
シルバーハチェット
Gasteropelecus sternicla
初心者向けカラシン

シルバーハチェットは、腹部が大きく張り出した手斧(ハチェット)のような独特の体型を持つカラシンの仲間です。銀色に輝く美しい体色と体側を走る黒いラインが特徴で、水草水槽では渋い色合いが緑によく映えます。最大の特徴は水面からジャンプする能力を持つことで、野生下では水面上の昆虫を捕食するために飛び跳ねる習性があります。東南アジアでの養殖個体が多く流通しており、ハチェットの仲間の中では最も入手しやすい種類です。水質や水温の適応範囲が広く基本的に丈夫な魚ですが、臆病な性格のためストレスには注意が必要です。水面付近の上層をゆっくりと泳ぐ姿は独特の趣があり、中層・下層を泳ぐ魚との混泳で水槽全体に動きを持たせることができます。

飼育のコツ

飛び出し事故がハチェット飼育で最も多いトラブルです。水槽の蓋は必須で、隙間があれば網やテープで塞ぎましょう。一部だけカバーするタイプではなく、水面全体を覆えるものが理想的です。

強い水流があまり得意ではないため、水面の流れを弱くするのが飼育のコツです。フィルターの排水を壁面に当てるなどして水流を調整しましょう。

底砂が暗めの場合は体色の黒いラインがよく映え、明るめの場合はシルバーの体色がより美しく見えます。お好みに合わせて底砂を選んでみてください。サンゴ砂など水質をアルカリ性に傾ける底砂は避けましょう。

水草水槽との相性は非常に良好です。水草に悪さをすることがないため、お好みの水草と組み合わせて飼育できます。アマゾン川原産の水草(アマゾンソードなど)と合わせると自然な雰囲気が演出できます。

導入初期は環境に慣れるまで隠れがちになりますが、水槽に馴染めば水面付近をゆったりと泳ぐ姿を見せてくれます。慣れるまでは静かな環境を保ってあげましょう。

照明はあまり明るすぎないものを選びましょう。点灯時にびっくりして飛び出してしまうことがあります。タイマーで徐々に明るくなるタイプの照明が理想的です。

水槽サイズ

数匹の飼育であれば30cm水槽から可能ですが、群泳を楽しむなら45cm以上を推奨します。60cm以上の水槽なら10匹以上の群泳が見応えがあります。水面付近を泳ぐため、上層が水草で覆われすぎないようレイアウトに配慮しましょう。飛び出し防止のため、水槽の蓋は必須です。水面全体をカバーできるタイプの蓋を用意してください。

給餌

人工飼料から生き餌まで選り好みせずよく食べます。口が上向きで水面付近を泳ぐため、浮上性のフレークフードや顆粒タイプの餌が適しています。沈んでしまった餌は食べないため、浮くタイプの餌を選ぶことがポイントです。口が小さめなので細かい餌を与えると良いでしょう。冷凍赤虫やブラインシュリンプも好んで食べます。

混泳

基本的に温和な魚で、同サイズの小型カラシン(ネオンテトラ、カージナルテトラなど)やコリドラス、オトシンクルスとの混泳が適しています。上層を泳ぐため、中層・下層の魚と組み合わせることで遊泳層の棲み分けができます。ただし激しく泳ぎ回る種や中型以上の魚との混泳はストレスの原因になるため避けましょう。餌を食べるのがあまり上手ではないため、餌を素早く奪うような魚との混泳にも注意が必要です。

基本データ
体長6-8cm
水温22-28°C
pH6.0-7.5
酸性中性アルカリ性
寿命3-5年
原産地南米(アマゾン川、ギアナ、ベネズエラ)
分布地図
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