
カージナルテトラ
Paracheirodon axelrodi
初心者向けカラシン
カージナルテトラは ネオンテトラによく似ていますが、一回り大きなテトラ です。青い光沢と赤いラインが目を惹き、ネオンテトラよりも存在感があるため中型~大型水槽でも導入されます。
ブラジルのネグロ川、コロンビアのオリノコ川原産のカラシンで、体側に入る鮮やかなブルーと赤が水草レイアウト水槽によく映えます。本種はネオンテトラに比べると 「一回り大型になる」「赤の面積が広い」 という2点が相違点となります。
見分け方としては、赤い部分が顔まであるのがカージナルテトラ、腹の部分までなのがネオンテトラ と覚えれば間違いないです。体サイズが大きく赤の発色が強いことで、ネオンテトラに比べると遠くから見ても目立ちます。
古くはワイルド個体の入荷に頼りきりでしたが、現在はブリード個体の入荷も多く、入手は容易です。飼育も容易な上、性質も温和で混泳にも適しています。ネオンテトラが飼育できる環境ならカージナルテトラも飼育可能 です。
群泳を観賞する場合は、エンゼルフィッシュなどの、少し大きめですがカージナルテトラを食べないサイズの魚種を導入すると、緊張感から美しい群泳行動を見せてくれます。
飼育のコツ
- 群泳性なので最低5匹以上で飼育すると美しい群泳が楽しめる
- ネオンテトラより一回り大きいが、30cmキューブでも飼育可能
- 弱酸性傾向の飼育水を好むため、ソイルや流木を配置した水草水槽に最適
- ラミーノーズテトラやラスボラ・エスペイなどの他の小型魚と相性が良い
- エンゼルフィッシュなど少し大きめの魚と混泳させると群泳しやすくなる
注意事項
- 水温の急変に注意(快適に過ごせるのは24~26度)
- 大型魚との混泳は避ける(捕食される可能性)
- 過密飼育は病気の原因となる
- ワイルド個体は少し神経質なため、環境変化に注意が必要
基本データ
体長4-5cm
水温24-26°C
pH6.0-7.0(弱酸性)
硬度軟水
寿命2-3年(最大5年)
原産地南米(ブラジル・ネグロ川、コロンビア・オリノコ川)
飼育環境
水槽サイズ
30cm水槽から飼育可能、群泳のため45cm水槽以上推奨
給餌
1日2-3回、小型熱帯魚用の餌、小さな生餌(ブラインシュリンプ)を少量ずつ
社会性
群泳性(5匹以上推奨、緊張感がないと群れでは活動しない)
混泳
温和な性格で、さまざまな魚種との混泳に向いている。水草との相性も抜群
繁殖
水槽飼育下では繁殖させることが非常に難しい魚種