エンペラーテトラ
エンペラーテトラ
エンペラーテトラ
Nematobrycon palmeri
初心者向けカラシン

エンペラーテトラは「皇帝」の名にふさわしい気品あふれる小型カラシンです。淡い紫色の体色に太い黒のラインが入り、光の角度によって青紫やラベンダー色に輝く独特の美しさを持ちます。最大の特徴は尾ビレの中央が突出したフォルクテール(三叉の尾)で、カラシンの仲間では珍しい形状です。オスは成熟すると各ヒレが伸長し、より風格のある姿になります。目は美しいブルーグリーンに輝き、落ち着いた色合いの中にも華やかさが��ります。1960年代にコロンビアから紹介されて以来、水草水槽の定番種として長く親しまれてきました。性格は温和で他魚との混泳も容易であり、丈夫で飼育しやすいことから初心者にもおすすめの品種です。

飼育のコツ

オス同士のフィンスプレッディング(ヒレを広げあう誇示行動)は非常に見応えがあり、複数のオスを飼育することで観察できます。この行為は特にオス同士の序列を決める際に見られ、各ヒレを大きく広げて体を震わせる美しい光景です。

弱酸性の水質で飼い込むと体色の紫が深みを増し、より美しく発色します。ソイルやブラックウォーターの使用も効果的です。

水草水槽に群泳させると落ち着いた色味が緑によく映え、上品な水景を演出できます。特にクリプトコリネやミクロソリウムなどの陰性水草との組み合わせが美しいです。

照明はやや控えめにした方が発色が良くなり、本来の美しさを引き出せます。強すぎる光は体色を褪せさせる原因になります。

入荷直後やショップでの状態ではくすんだ色に見えることが多いですが、落ち着いた水槽環境で飼い込むと見違えるほど美しく変化します。導入後1-2週間で本来の体色が現れ始めます。

エンペラーテトラの仲間にはレインボーテトラ(Nematobrycon lacortei)がおり、こちらは赤い目と赤みがかった体色が特徴で、エンペラーテトラとはまた違った魅力があります。

水槽サイズ

30cm水槽から飼育可能ですが、群泳を楽しむなら45cm以上を推奨します。水草をレイアウトし適度な隠れ家を設けると、落ち着いて美しい体色を見せてくれ��す。遊泳スペースを確保しつつ、水草や流木で適度に区切ったレイアウトが理想的です。

給餌

人工飼料をよく食べ、小粒のフレークフードや顆粒フードが主食として適しています。冷凍赤虫やブラインシュリンプなどの生き餌を時々与えると発色が良くなります。1日2回、2-3分で食べきれる量を目安に与えてください。口が小さいため、粒の小さい餌を選ぶことがポイントです。

混泳

非常に温和で、同サイズの小型カラシン(ネオンテトラ、カージナルテトラなど)、コリドラス、オトシンクルス、小型のラスボラ類など幅広い魚種と混泳可能です。ただし極端に気性の荒い魚やヒレをかじる習性のある魚との混泳は避けてください。水草水槽��の相性は抜群です。

基本データ
体長4-6cm
水温22-26°C
pH5.5-7.0
酸性中性アルカリ性
寿命3-5年
原産地コロンビア(サンファン川、アトラ���川流域)
分布地図
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