
チョコレートグラミーは、その名の通りチョコレートのような深い茶色と、繊細なラインが非常に美しい熱帯魚です。一方で、グラミーの仲間の中でも「飼育難易度が高い」ことで知られており、特に水質管理が重要なポイントになります。
チョコレートグラミーは30cmの小型水槽でも飼育自体は可能ですが、水質変化に非常に敏感です。30cm水槽(約12〜15リットル)よりも、45cm水槽(約30〜35リットル)の方が水質が急変しにくく、管理が格段に楽になります。チョコレートグラミーは水槽の中層から下層を好み、ゆったりと泳ぐ魚です。上下の移動よりも、横にスッと泳いだり、障害物の陰に隠れたりする動きが多いため、背の高いハイタイプ水槽よりは、スタンダードな形状の方が彼らにとっての有効スペースが広くなります。
少し偏食の傾向があり、人工飼料に慣れるまで時間がかかることがあります。最初はブラインシュリンプや赤虫などの生餌・冷凍餌を与えると確実です。徐々に粒状やフレーク状の人工飼料に慣らしていきますが、口が小さいため細かめのものを選んでください。
性格は非常に温和で臆病です。同じくらいのサイズの小型テトラ、ラスボラ、コリドラスなどであれば混泳可能です。複数匹で飼育すると小競り合いをすることもありますが、水草などで隠れ家を作れば問題ありません。
チョコレートグラミーは、現地では落ち葉が腐植したブラックウォーター(酸性の軟水)に生息しています。
pHが7.0(中性)を超えると体調を崩しやすくなります。マジックリーフやピートモスを使用して、飼育水を茶褐色(ブラックウォーター)に近づけると落ち着き、発色も良くなります。
硝酸塩の蓄積に非常に弱いため、水換えは少量(1/5程度)をこまめに行うのが理想です。
導入直後の「水合わせ」が最大の難関です。点滴法などで時間をかけてじっくり水に慣らしてあげてください。