
ダイヤモンドテトラは、ベネズエラ北部のバレンシア湖とその周辺の流入河川だけに生息する、分布域の非常に狭い中型テトラです。名前の通り、成熟した個体の鱗は一枚一枚が光を受けて金、緑、紫、銀とさまざまな色に輝き、まさにダイヤモンドを散りばめたような美しさを見せます。目の上半分が鮮やかな赤に色づく点も大きな特徴です。
オスは成長すると背びれ、尻びれ、腹びれがベールのように長く伸び、紫がかったひれを広げて泳ぐ姿は非常に優雅です。メスはひれが短く、体もやや丸みを帯びます。
購入時の幼魚は地味な銀色で見過ごされがちですが、半年〜1年かけて成長するにつれ輝きが増していく「育てる楽しみ」のある魚です。丈夫で温和、餌付きも良いため初心者でも飼いやすい一方、原産地のバレンシア湖は周辺都市からの汚染で環境が大きく悪化しており、IUCNレッドリストでは絶滅危惧種(EN)に指定されています。現在流通している個体はほぼすべて養殖個体で、野生個体群を守るためにも養殖個体の飼育が推奨されます。
危機
Endangered(EN)
IA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高い状態
体長6cm前後まで成長し、体高もあるため、群れで飼育するには最低45cm、理想は60cm以上の水槽が必要です。6匹以上の群れで飼うと、オス同士がひれを広げて競い合い、最も美しい姿を見せてくれます。 中層を活発に泳ぐため、後方や側面に水草を植え、中央に広い遊泳スペースを確保するレイアウトが向いています。輝く鱗は暗めの底床や背景によって最も引き立つため、黒いバックスクリーンやソイル、流木を使った落ち着いた環境がおすすめです。 水質にはうるさくなく、弱酸性から中性の軟水〜中硬水に幅広く適応します。外部式や上部式など標準的なフィルターで問題なく、水流も普通で構いません。
雑食性で餌付きは非常に良く、フレークや顆粒フードなど一般的な人工飼料で問題なく飼育できます。 冷凍赤虫やブラインシュリンプなどの動物性の餌を週に数回与えると、鱗の輝きが増し、オスのひれの伸長も促されます。色揚げ成分入りのフードも効果的です。 1日1〜2回、数分で食べきれる量を目安に与えてください。食欲旺盛なので与えすぎには注意しましょう。
性格は温和で、同サイズの温和な魚とであれば幅広く混泳できます。ネオンテトラやラスボラなどの小型カラシン、コリドラス、オトシンクルス、プラティ、エンゼルフィッシュ、ラミレジィなどと相性が良く、コミュニティタンクの主役として活躍します。 活発に泳ぐため、非常におとなしい魚や動きの遅い魚は餌の時間に負けてしまうことがあります。オス同士はひれを広げて競い合いますが、けがにつながることはまずありません。 オスの長く伸びたひれは、スマトラなどひれをかじる魚に狙われやすいので注意してください。また口に入るサイズの魚を捕食する中〜大型魚との混泳は避けましょう。
購入時の幼魚は地味ですが、半年〜1年で見違えるように輝きます。焦らず育てることが本種を楽しむ最大のコツです。
輝きを最大限引き出すには、暗めの底床・黒いバックスクリーン・やや控えめな照明の組み合わせが効果的です。横や斜めから光が当たると鱗のきらめきがよく見えます。
オスとメスを混ぜて6匹以上で飼うと、オス同士のディスプレイ行動でひれの発達と発色が良くなります。
野生個体群は絶滅危惧(EN)に指定されています。流通しているのはほぼ養殖個体ですが、購入時は信頼できる店で養殖個体を選びましょう。
水質への適応力は高いですが、鱗の輝きは水質の良さに直結します。定期的な水換えを心がけることで美しさを保てます。
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危機
Endangered(EN)
IA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高い状態