
カラープロキロダスはネオンテトラなどと同じカラシンの仲間に分類される大型魚です。シルバーの体色に黒い斑の入った鱗と、赤と黒のストライプが入った美しい尾鰭、そして人の唇のようなユニークな口が特徴的です。成長とともに腹びれが赤く染まり、尾びれは黄色と黒の縞模様に色付く大変美しい大型カラシンです。
大型魚水槽のコケ取りや残餌の掃除をしてくれるメンテナンスフィッシュとして、大型魚の混泳相手・タンクメイトに選ばれることが多い魚ですが、カラープロキロダス自体もユニークな外見で鑑賞価値が高い魚です。セルフィンプレコなどのプレコと違いアクリル水槽を傷付けないため、アクリル水槽のコケ取りにはプレコよりカラープロキロダスの方が適しています。
カラープロキロダスにはインシグニス種とタエニウルス種の2種類がおり、インシグニス種の体長は30~40cmほどですが、タエニウルス種は20cm程度と比較的コンパクトです。尾びれの黒いバンドの数で見分けることができ、インシグニス種は9本、タエニウルス種は7本あります。中国や台湾では運気が上がる魚として人気が高く、アジアアロワナを龍、ダトニオを虎、カラープロキロダスを鳳凰に例えて一緒に飼育されることもあります。
大型魚水槽のコケ取りとして非常に優秀です。口内の歯がヤスリのようになっており、壁面にキスするようにコケを舐め取って食べます。プレコと違いアクリル水槽を傷付けないため、アクリル水槽のコケ取りに最適です。ただし、コケを食べる・食べないには個体差があるため、過度な期待はしない方が良いでしょう。
幼魚期は28℃と高めの水温で飼育し、成長を早めることで弱い幼魚期を早くクリアできます。成魚は22~28℃と幅広い水温に対応します。丈夫で飼育自体も簡単な部類です。
淡水エイやポリプテルスの体表を舐めて怪我をさせることがあります。これは個体差があり大抵は大丈夫ですが、体表が傷ついていないかこまめに確認しましょう。心配な場合はこれらの魚との混泳は避けた方が無難です。
インシグニス種とタエニウルス種の見分け方は、尾びれの黒いバンドの本数です。インシグニス種は9本、タエニウルス種は7本です。大きく育てたい方はインシグニス種、コンパクトに育てたい方はタエニウルス種を選ぶと良いでしょう。
草食性が強い種類なので、水草を入れると食べられる可能性が高いです。レイアウトとしての水草は不向きですが、餌と割り切るのであれば問題ありません。
よほど飼育環境が悪くない限り病気になることは少ない丈夫な魚です。幼魚期は白点病に注意し、導入時の水質・水温の急変には気をつけましょう。成魚は水質悪化やpHの下がりすぎによる肌荒れ・尾腐れに注意が必要です。硝酸塩が一定以上に増えないよう毎週の水換えをしっかり行いましょう。
ブリード個体であれば5cm程度の稚魚で1,500円くらいから購入できます。ワイルド個体の場合は倍程度の価格になります。ある程度の規模の熱帯魚ショップであれば見かけることが多い種類です。
カラープロキロダス自体も全長が40cm以上に育つため大きな水槽が必要です。カラープロキロダスをメインに飼育するなら最低でも90cm水槽、混泳させるなら120cm以上の水槽が必要です。大きく育てたいなら奥行き60cm以上は確保しましょう。幼魚のうちは45~60cm水槽から飼育を始めると良いでしょう。いきなり広い水槽に入れると怯えることもあり、小さい水槽では餌も行き渡りやすいです。フィルターは濾過能力の高い上部式フィルターやオーバーフロー式濾過がおすすめです。混泳させるならフィルターの濾過能力は余裕を持った物を選択しましょう。
カラープロキロダスは餌を選り好みせずによく食べます。基本的に草食性が強いので、コイ用の餌やプレコ用の餌を中心にあげると良いでしょう。人工飼料には慣れやすく、キャットやカーニバルなどの肉食魚用フードも食べますが、自然界での食性を考えるとコイやプレコの餌を中心にした方が良いです。肉食魚用の餌や冷凍赤虫ばかりを与えていると突然死する可能性があるため注意が必要です。幼魚はアカムシやミニキャットをメインに、成魚はキャット・大型魚用の人工飼料に加え、植物質を含んだプレコの餌も与えるとバランスが良いです。
大型魚水槽のタンクメイトとして非常に優秀で、アロワナ、ダトニオ、オスカーなどのシクリッド、ナマズ類との混泳が一般的です。ただし、淡水エイやポリプテルス、ガーパイクなどの体表を舐めて傷つけてしまうことがあるため、これらの低層魚との混泳は避けた方が安全です。淡水エイは皮膚がデリケートで高価な魚でもあるため、特に注意が必要です。口に入らないサイズで、カラープロキロダスに危害を加えないサイズの魚であれば比較的問題なく混泳できます。





