セルフィンプレコ
セルフィンプレコ
セルフィンプレコ
Pterygoplichthys gibbiceps
中級者向けプレコ

セルフィンプレコは南米原産の大型プレコで、背ビレ(=セルフィン)が非常に大きく立派に広がるのが特徴です。「セイル」は船・イカダの帆の意味で「フィン」はヒレを表す通り、成長すると帆船のような大きな背びれとなるのも魅力の1つです。水槽内のガラスや流木に張り付きながら藻類を削り取るように食べる習性があり、鑑賞用としてだけでなく「掃除屋」「最強のコケ取り」としても人気があります。吸盤状の口でガラスや石などに張り付き、表面についたコケをペコペコなめ取り、多くのコケをあっという間に平らげてくれます。若魚のうちは茶色にクリーム色の美しいスポット模様があり、成長に伴い模様が変化します。安価なコケ取り魚として軽視されがちですが、育て上げられた本種は非常に素晴らしい熱帯魚です。成長すると非常に大きくなるため、水槽サイズには注意が必要です。

飼育のコツ

非常に大型になるため、終生飼育を見据えた水槽設計が必要です。野生下での最大全長は50cmを超え水槽内でも25cm~40cm程となり成長スピードも早いので、この点には必ず注意して下さい。

強力なろ過装置とこまめな水換えが必須です。

流木や岩で隠れ家を作ると落ち着いて過ごします。

成長に合わせて水槽サイズを変更する必要があります。

コケ取り能力は抜群に高く、2025年今なお最強のコケ取りです。藻類とは異なる藍藻(シアノバクテリア)と、固く根を張るコケ以外は1~2晩でモリモリ食べてくれます。

お腹が減ると水草を食害します。食べれるコケがなくエサが少ない場合、水草も齧ります。育つとその傾向が強くなり、特に張り付きやすいエキノドルス系(アマゾンソード等)やアヌビアスだと顕著です。細い葉を持つ有茎草は食べられにくいですが、最終的には30cmを超えますので水草水槽には向いていません。

非常に丈夫な熱帯魚であるため、熱帯魚を飼育する最低限の環境さえあれば大丈夫です。

アルビノタイプも流通します。入手難易度・価格はノーマルとほぼ同等で手頃です。

成長速度が異様に早く、60cm水槽でも1年ほどあれば15~20cmほどには成長できます。45cm水槽なのに1年で20cm超えることもあります。

15~20cm以上のセルフィンはショップで取り扱いなく、大型魚水槽のコケ取りに重宝されるため、中~大型魚愛好家には需要がある魚です。

ネオンテトラと並んでホビーアクアリウムの歴史に欠かせないスター熱帯魚です。定番すぎてアクア初心者を脱した中級者からは見向きもされませんが、魚の魅力は相当高いです。中級者を超えてマニアになるとネオンテトラと同じくセルフィンプレコに戻って来たりするので、中々侮れないのがセルフィンプレコです。

水槽サイズ

最低でも90cm水槽、水深・奥行きに余裕のある大型水槽が望ましい(成魚時は120cm水槽以上推奨)。60cm水槽でも25cm程になり、水槽内をかなり圧迫します。

給餌

1日1回、夜間に給餌が理想(夜行性のため)。コケやバイオフィルムのほか、沈下性のプレコタブレット、野菜(ズッキーニ、キュウリ、ほうれん草)などをよく食べます。肉食性の餌も食べますが、肥満防止のため植物性中心の給餌が推奨されます。藻類を食べる魚ではありますが雑食傾向が強く、普通の熱帯魚用のエサでもOKです。エサの匂いがすれば積極的に前に出て食べようとする図太さもありますので、エサに関しては心配しないで良いでしょう。

混泳

プレコ以外であれば基本的に温厚であり、ほとんどの魚と混泳可能です。体格の近い魚(大型カラシン、中型〜大型シクリッド)との混泳に適します。小型魚や体表の弱い魚との混泳は避けた方が安全です(吸い付く可能性あり)。育った個体はディスカスやポリプテルスなど粘液を出すような魚を舐める個体が出てくるため、この点には注意します。ストレスに弱いプレコ(タイガープレコ、ロイヤルプレコ、インペリアルゼブラプレコなど)との混泳は避けるべきです。

基本データ
体長30-50cm(飼育下でも30cm以上、野生下では50cm超)
水温26-28°C
pH6.0-7.5(弱酸性~中性)
酸性中性アルカリ性
寿命10年以上(適切な飼育環境で)
原産地南米(アマゾン川流域、オリノコ川流域など)
分布地図
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