
ポリプテルス・オルナティピンニスは、別名「ファンシーポリプ」「トビウオポリプテルス」とも呼ばれる、アフリカのコンゴ川とタンガニィカ湖原産の古代魚です。上顎系ポリプテルスの中では最も大きくなる種で、自然界では60cmを超える個体も確認されています。水槽飼育下では45-50cm程度に成長します。
本種の最大の魅力は、黒と黄色の美しい網目模様です。特に幼魚期の模様は非常に美しく、成長とともに模様は薄くなっていきますが、その変化も楽しみの一つです。また、プラチナ個体と呼ばれる白銀色の改良品種も存在し、こちらは20-50万円という高値で取引されています。
上顎系ポリプテルスの特徴として、下顎系に比べてよく泳ぐという点が挙げられます。オルナティピンニスも例外ではなく、水槽内を活発に泳ぎ回る姿が観察できます。性格は温和で、同サイズ以上の魚との混泳も可能ですが、泳ぎが遅いため大型ナマズやプレコとの混泳は避けた方が良いでしょう。ポリプテルス同士であれば問題なく混泳できます。
飼育難易度は意外と低く、非常に丈夫で飼育しやすい種です。人工餌にも餌付きやすく、冷凍赤虫からクリル、キャットへと段階的に慣らしていくことで、長期飼育のコストを抑えることができます。水質は中性~弱アルカリ性(pH7.0~7.5)を好み、水温は22-27°Cで管理します。
成長速度は比較的早く、1年で30-40cmに成長します。3年目でようやく成長が止まりますが、最終的には45-50cmになるため、単独飼育でも90cm以上、複数飼育なら120cm以上の水槽が必要です。
古代魚特有の注意点として、魚病薬が使用できないという点があります。白点病などにかかった場合は、水温を上げる、塩浴、水換えなどで自然治癒を狙う必要があります。また、飛び出し事故が多いため、必ず蓋を設置することが重要です。
水槽内での繁殖例もあり、35-45cmで成魚となります。価格は10cmサイズで2,500-3,000円程度と比較的リーズナブルで、観賞魚ショップで入手しやすい種です。
- 上顎系ポリプテルスの中では最も大きくなる種(自然界で60cm超、水槽内で45-50cm)
- よく泳ぐ種なので、遊泳スペースを確保する
- 人工餌に餌付きやすく、長期飼育のコストを抑えられる
- 幼魚期の黒と黄色の網目模様が美しい(成長とともに薄くなる)
- 飛び出し防止のため必ず蓋を設置
- プラチナ個体は20-50万円と高価
- 価格は10cmサイズで2,500-3,000円程度とリーズナブル
- 最大40-60cmになる大型種(水槽内で45-50cm、自然界で60cm)
- 成長速度が早く、1年で30-40cmに成長
- 単独飼育でも90cm以上、複数飼育なら120cm以上の水槽が必要
- 古代魚は魚病薬を使用できないため、白点病等は水温上昇・塩浴・水換えで自然治癒を狙う
- 飛び出し事故が多いため蓋は必須
- 口に入るサイズの小魚は捕食する
- 泳ぎが遅いため、大型ナマズやプレコとの混泳は避ける
- 寿命が10-15年と長い
水槽サイズ
単独飼育でも90cm以上、複数飼育なら120cm以上の水槽が必要
給餌
1日1回、人工餌に餌付け可能(冷凍赤虫→クリル→キャット)。幼魚期は冷凍赤虫、成魚はキャットなどの人工飼料
社会性
温和で複数飼育可能(ポリプテルス同士なら混泳可能)
混泳
温和だが泳ぎが遅いため、大型ナマズやプレコとは不向き。ポリプテルス同士なら混泳可能。口に入るサイズの小魚は捕食する
繁殖
水槽内での繁殖例あり、35-45cmで成魚